
Q & A
Q & A
さまざまな疑問にお答えするために、Q&A形式でステンレス鋳鋼に関する知識をご紹介します。
| Q1. | 鋳鋼とは何ですか? |
| A1. | 鋳鋼とは鋼を鋳込んで造る金属で、炭素鋼、低合金鋼、ステンレス鋼、耐熱鋼、高Mn鋼などさまざまな種類があります。 |
| Q2. | ステンレス鋼とは何ですか? |
| A2. | 鉄の中にクロムを12~13%含み、その表面に不動態被膜をつくって錆びにくくした合金です。 |
| Q3. | ステンレス鋳物とは何ですか? |
| A3. | ステンレス鋼を鋳込んで造る金属製品です。 |
| Q4. | ステンレス鋳鋼にはどんな種類がありますか? |
| A4. | ステンレス鋳鋼には大きく分けて、マルテンサイト系、フェライト系、オーステナイト系ステンレス鋳鋼、二相ステンレス鋳鋼、析出硬化型ステンレス鋳鋼などの種類があります。 |
| Q5. | ステンレス鋳鋼はなぜ錆びないのですか? |
| A5. | ステンレス鋳鋼は錆びないのではなく、錆びにくい鋼です。 表面に不動態被膜というごく薄い膜が形成されているため、それが中を保護しているからです。 |
| Q6. | では、ステンレス鋼は錆びることもあるのですか? |
| A6. | 不動態被膜が破られたり、破壊される環境では腐食し、錆びます。 |
| Q7. | ステンレス鋳物はなぜ熱処理をするのですか? |
| A7. | 材質によって熱処理をする目的が異なりますが、例えばオーステナイトステンレス鋳鋼の場合、不動態被膜を破壊する条件を除くために熱処理を行います。 |
| Q8. | ステンレス鋳物はなぜ酸洗するのですか? |
| A8. | ステンレス鋳物は熱処理後の脱スケールや脱酸化被膜のためや、不動態被膜をより強固なものにするために酸洗という処理を施します。 |
| Q9. | ステンレス鋳物に磁性はあるのですか? |
| A9. | オーステナイトステンレス鋳鋼の場合は少ないですが、基本的には磁性はあります。 また、溶接、加工などの応力がかかる場所は組織の変態により必ず磁性が発生します。 |
| Q10. | ステンレス鋳物はどういうところで使われていますか? |
| A10. | ステンレス鋳鋼品は、主に化学設備、原子力や火力などの電力設備、海水環境設備、 食品設備などさまざまなプラントで働くポンプやバルブ等の鋳物素材として幅広く使用されています。 |